爽やかなセックスの誘い方
正月に実家に帰らなかった。
めんどくさい。
とか言ってるけど実際は恥ずかしい。
こんな歳になってフラフラしてるのを親戚に説明することは恥ずかしい。
「おじさんはメンヘラホイホイシンガーやってるんだ」
なんて姪っ子に言えないだろ。
メンヘラホイホイシンガーに理解のある家系に生まれたかった。
今更そんなことを恥ずかしがっているのも恥ずかしいので、帰ってやろうかという気持ちもあるが、めんどくさい。
そんで母親からまだ小学校にも上がってない姪っ子2人といとこの子供が写ってる写メが送られてきた。
この写真。
どこかで見たことあるな。
俺が子供の時に幼なじみと撮った写真に似ている。
雰囲気が。
あの時の自分の立場に姪っ子がいるのか。
それを今俺が見ていると思うと不思議な気がした。
姪っ子よ。
おじさんは最近化粧にハマっているんだ。
男子がやる化粧じゃなくて女みたいなガチの化粧ね。
おじさんは可愛くなりたいんだよ。
おじさんは濃いめのメイクをしてコンビニのバイトに行ったんだ。
現代のジェンダーレス社会、コンビニ店員男子がメイクをしてても問題ないだろう。
内心店長に怒られるんじゃないかとドキドキしていたがそんな心配は杞憂に終わり、ただ笑われただけだった。
他人に指摘される前に自分から「メイクしてきました」と暴露するのが俺の弱さだ。
同僚達からは笑われただけだったが
酔っ払っいの男達に絡まれた。
「男ですか?女ですか?www」
みたいな感じで。
あぁ女子店員が下ネタとか言われて絡まれてる感覚ってこんな感じなんだ。
男ってほんと嫌!
男のそこはかとなく遠回しに漂わせるいやらしさは気持ち悪い。
やはり
「セックスしようぜ(﹡ˆ﹀ˆ﹡)♡」
と爽やかにメールする俺は正しいことが証明された。
姪っ子よ。