ほとんど家にいる

フリーター時々ニートが世の中にある「死ねばいいのに」と思ったことを書きます。

何故お笑いコンテストは面白くなくなったのか?

キングオブコント終わりましたね。

実は見てないけど。

Youtubeにアップされたらそのうち見る。

 

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僕も昔、芸人を目指していたものとして

M1の予選にも出たし(一回戦敗退)

M1とかキングオブコントとか

興味津々で見てたわけですけど

だんだん興味もなくなっていった。

 

10年くらいやると単純に飽きるというのもあるんだけど

2013年くらいに芸人のプチ鹿島さんが

お笑いコンテストが盛り上がらなくなったのは

M1にしろK1にしろゼロ年代初めから

始まった「ナンバーワンを決めよう!」という

ひとつのモードが終わったのに今も続いている残尿感ではないか?

というようなことを言ってて

なるほどな、と思ったりしたわけである。

 

 

しかし

”だからこそ”なのかもな。

なにが”だからこそ”なのかと言うと

もう今後、ジャンルが分派してしまうということを感じて

最後にナンバーワンを決めよう!という

そういうモードになったのかも。

 

そもそも「お笑い」というのは

ものすごい漠然としてるし

K1もいろんな格闘技を混ぜて

戦おうという発想だったし

なんでもありのルールの中で最後にお前ら戦えと。

最後の祭りだ。

 

 

つまり必然として生まれて

必然としてブームが去ったというか。

 

 

今ってもっとジャンル分けされて

それがフラットだもの。

トルシエジャパン並みの)

 

すべてのジャンルに優劣がなくて横並びなんだよね。

 それは最近のテレビ番組を見てると強く感じる。

ギャルがいてオカマがいて医者がいて弁護士がいて芸人がいてって感じで

すべての人が横並び。

そうなる前は芸人とか司会者とか

テレビの人の力がもっと強くて

場を仕切るって感じだったんだけど。

 

お笑いコンテストを

テレビという学校に入学するための試験だとすると

テレビ大学に入学する試験がなくなったって感じ。

 

映画もそうだよね。

例えば最近やってる「怒り」とか。

主演がいて脇がいてって感じじゃなくて

タレントを横並びにしてみんなポスターに映して

さぁそれぞれのファンの皆さん見に来てくださいって感じの。

最近の実写映画は大体こんな作りだ。

 

 

「お笑い」っていうものが一つのジャンルになり

「映画」っていうものが一つのジャンルになり

最大の権威だった

「テレビ」っていうものが一つのジャンルになったんだよね。

 

 

 

そういう時代にしたのは

やっぱりスマホなんだよな。

スマホで変わった。

ツイッターとかね。

 

だってゼロ年代前半って

掲示板とかでネットに書き込みしてる人って

まだオタクっぽいイメージがあったもんな。

今はみんなやってるけど。

 

ネットに常時接続してるのがパソコンとスマホの違いで

常時接続してるってことは

自分というものは常に

そのジャンルでいることを許されるわけであるから

イチイチほかのジャンルの人に

わかってくれ!と訴える必要もないし

みんながリア充ならぬジャンル充できるんだよ。

 

すべてが歌舞伎や落語になったのかもね。

或いは相撲。

歌舞伎とか落語って

ほとんどの人が観に行ったことないけど

めちゃめちゃ金も動いてるし。

何回公演もして

アイドルみたいなもんだからね。

 

 

それが元々は大衆の娯楽だったわけだけど

テレビに取って代わられ

テレビがスマホに取って代わられ

でもスマホっていうのはみんなが同じものを見ているわけじゃないから

もう「大衆」っていう言葉が当てはまらないんだよな。

 

 

そういうことを考えてると

わざと大勢の人に向けてつくるより

どっかで突き抜けっちゃった方が

今はウケるんだろうなと思う。

 

五角形のグラフで一か所だけ

とんがってるみたいな。

逆にそういう人が

主役に躍り出るみたいなことがあるかもしれない。

 

人間がハマることとか面白がることとか感情とか

ジャンルが違っても実は全然遠くないから。