ほとんど家にいる

フリーター時々ニートが世の中にある「死ねばいいのに」と思ったことを書きます。

アニメを見ない僕が「君の名は」を見てきた。

「君の名は」の普遍性

 

母親から映画無料券を貰い

映画に行こう行こうと

ここ数日間、例のごとくグダグダしていたわけだが

今日やっと

「君の名は」

を観てきた。

 

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結論から言うと

 

非常に面白かった。

 

もう僕は

とりあえず帰りの電車にいた

女の子にとりあえずトキめいていた。

 

まるで白馬の王子様を探す

西野カナを聴いている女子のように。

 

正直言うと僕は最近の

アニメみたいなもんを全然見ないので(エヴァンゲリオンも見ていないレベル。ジブリピクサーくらいしか知らん)

 

観る前は

どうせオタク向けでスイーツ向けの

スイートな映画だろ?

ブログのネタにでもいっちょ観てやるか!

思っていたのだが

 

なかなかどうして。

ちゃんと人間の普遍的な欲求や苦しみを網羅した

作品であった。

 

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この映画で描かれている

男女のすれ違いは

会いたくても会えない

思い出せそうで思い出せない

掴みたくても掴めない

(見たい聴きたい歌いたい 夜もヒッパレ

 

これこそ正に

「幸せ」であり

「希望」であり

「好奇心」であり

つまりは

「人生」ではないか。

 

 

一人一人が掴みたくても掴めない

何か(君)を探している

それは必ずしも運命の恋人ということではなく

ある人にとっては仕事であり

ある人にとっては生きがいであり

ある人にとっては今日の晩飯であり

という

 

それが僕がこの映画から感じた普遍的なテーマである。

「君の名は」の「君」というのは

 何にでも当てはまる。

だから感動する。

 

気になった点

全体的に非常に面白かったが

あえて気になった点をあげる。

 

1.人のモッサリ感

 

新海監督は風景を描きたい人で

人にあまり興味がないというか

描くのが得意じゃないように見えた。

 

所謂キャラ萌えというのもあまりなく

キャラクターが前に出てこない。

だからこそアニメオタク以外も見やすく

これだけヒットしていると思うのだが

 

風景と比べると人物がモッサリしていて

狙いなのかもしれないが

それにしても主人公たちの髪型はどうなのよ?と思った(笑)

服もダサいw

(「漫画家でまともに服をかける奴は少数」と

漫画家のいしかわじゅん先生が言っていたが

アニメも同じようなもんなんだろう)

 

2.RADWIMPS無双

 

後半になると

二人のすれ違い→ラッド→すれ違い→ラッド→すれ違い

みたいになってきて

それがちょと胃もたれすると言えば胃もたれする気もする。

 

ただ

はっきり言って

どこぞのバファリンではないが

「君の名は」の半分はラッドウィンプスで出来てます。

と言っても

過言ではない作品なので

それくらい音楽に引っ張られてる映画なので

しゃーないかな、という気もする。

 

上で述べた通り

すれ違うことも

そういう映画なので

しゃーないかな、という気もする。

 

因みに音楽好きの僕としては

ラッドウィンプスの曲が非常に良かった。

 

しかし

「君の前前前世から 僕は君を探し始めたよ」

って

どんだけ~とツッコまずにはいられなくもある。

「運命」のインフレにも程があるだろと(笑)

お前は「80億人の中から巡り合えた」とか言ってる藤原紀香か!

というツッコミは弾き返されるほど

いい音楽である。

 

総評(ネタバレ含む)

 

この映画を観て岩明均の「七夕の国」と

洋画の「バタフライエフェクト」を思い出した。

 

最後のシーンなんか正にバタフライエフェクトっぽい。

あの映画は最後すれ違うだけだったけど

「君の名は」の結末も全然アリだ。

 

たぶんそれはアニメだから。

あの結末を実写でやると

勝手にやっとけ!バカ!

と言いたくなるが

アニメだと元が虚構なので

それもアリかと思える。

 

寧ろああなって欲しい!

と僕は思っていた。

 

それはこの映画が誠実だったから。

 

誠実というのはつまり

甘い恋愛だけに終始せず

「死」を単なる感動のスイッチに使わず

人間の普遍的な欲求や苦しみを真摯に描きったからである。

そしてちゃんとロマンティックでもあった。(重要)

 

だから「君」という「希望」に

もう一度出会ってくれ!

僕は願ったのだ。