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天才シンガーソングライタークリエイターラッパーブロガーコンビニ店員のブログ

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『何者』に感じた違和感。

今日は映画に行こうと思い

恐らくパンクしていた自転車に

空気を入れまくっていたら

パーン!!

とタイヤが破裂し

もう僕は死にたくなった。

 

タイヤが破裂したからだけではなく

なんかもう未来のこととか

考え出したらめんどくさくなってきた。

 

現代社会は「息苦しい社会」とよく言われるが

そういうことが問題ではなく

はっきり言って

僕は生きるのに向いていない!

生きる才能がない!

 

そんなことを言ってもしょうがないのはわかってるし

死にもしないが。

自分を殺すことも他人を殺すこともできないので

その内、自分がしょうもない犯罪をして捕まりそうな気がする。

痴漢とか盗撮で捕まりそうな気がして怖い。

ミラーマン植草教授の気持ちがわかった(わかってどうする)

 

そんなことは置いといて

とにかく季節外れの猛暑の中

一時間歩いて駅まで行って映画を観に行くことにした。

 汗だくだくである。

『桐島部活やめるってよ』で有名な朝井リョウ原作の

『何者』を観た。

※桐島と言っても江角マキコと結婚してた桐島ローランドではないぞ!

 

 

『何者』感想。

 

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そんで感想なんだけど

結論から言うとつまらなかった。

 

どういう物語かと言うと

佐藤健菅田将暉有村架純二階堂ふみ岡田将生

演じる5人の若者がいろいろ悩んで就活する話。

 

主人公の佐藤健(役名がわからないのでタレント名で書く)

は昔演劇をやってたんだけど諦めて就活してるが

未練たらたらで演劇やってたということも胸を張って言えない。

一緒に演劇をやってた「烏丸」なんとかという

名前の相棒は今も劇団を続けていて

そいつのやっていることに文句言いながらもツイッターや2chを見て

劇団の評判を気にしている。

はっきり言って嫉妬している。

 

「烏丸」は『桐島部活やめるってよ』における

「桐島」と同じで抽象的な存在で最後までて来ない。

 

 

今から物語の結末を書く。

ネタバレなんだけどはっきりいってネタバレと言うほどでもない。

見たくない人は見ないでください。

 

 

佐藤健

ツイッターの裏アカでみんなの悪口書いてて

あげくそれがみんなにバレてる

っていうオチ。

悪口というほどでもないんだけどね。

 

 

どうなのよ?と思った点

 

 

1.キャラクターが魅力的でない

 

 

しかしあのオチは

始めから群像劇としてちゃんと面白いから

オチを出したときに効果があるわけであって

群像劇として全然面白くないんだよ始めから。

 

登場人物が記号的すぎる。表層的。

これは『桐島』の時も感じたから

たぶん朝井リョウの原作からそういう面もあると思うが。

 

たぶんわざとそういう風に書いてんだよね。

若者に読みやすいように。

決してそれを否定するわけじゃないんだけど

この作品の場合それが

映画として全然面白いい方向に行ってない。

 

じゃあ

『桐島』がなぜ記号的でも許されたかと言うと

「学校あるある」みたいな要素がやっぱあったんだなと思う。

学校ってみんな行ってるから絶対面白いんだよ。(僕はあまり行っていないが)

まぁそもそも監督が違うんだけど。

 

とにかくどいつもこいつも

あまり魅力的なキャラクターに思えなかった。

だって岡田と二階堂も全然カップルに見えないし

菅田と有村が昔付き合ってたとか

佐藤の有村への恋心とかも

ちょっとした演出で出せるのに

そういうのが全然ない。

 

例えば岡田が就職について否定した時に

二階堂の表情を撮るとか

佐藤と有村が二人で飯食ってるときに

ドキドキ感を表現するとか

いくらでもあるだろ!

 

いくら佐藤が物事を客観的にみるといっても

ロボットじゃねーんだから

ドキドキくらいするだろ

EDなのか君は。

 

ただ、ぼんや~りとオチに向けて話が続いていく。

だから退屈。

 

 

2.話がオチのための前フリになってしまっている

 

話自体は説明しない所が多い。この作品。

なんで説明しないのかっていうと

最後に佐藤は裏アカで「あのときこんなこと考えてましたー」

ってのが映像とともに出てくるわけ

だからさ話の殆どがオチのための前フリになってんだよ。

そこがどうしても面白くない。

 

その「前フリになっちゃってる」証拠と言うかなんというか。

これは上に書いた1項目目にも通じるんだけど

この映画90分で随分短いなと観る前に思ったら

観たらわかった。

普通のシーンというか普段の会話というか

そいうところが全然面白味がないから

たぶんこれ以上伸ばせなかったんだと思う。

 

 

3.そもそもオチが弱い

 

裏アカの件に加え

佐藤の裏アカの名前が「何者」であり

就活二年目だということも

明らかになるんだけど

それをあたかもすごい暴露かのように

演出されているのだが

フーンとしか思わない。

 

佐藤が腹にイチモツ抱えていることは

始めからわかるし。

 

4.名セリフ的なのがうざい

 

色々と説明しないくせに

肝心なところは名言みたいな感じで言わせる。

人生の教訓みたいな感じで。

そこらへんの演出がすごい不細工だなと思う。

 

 

5.会社をネットで検索するくらい普通じゃない?

 

内定を貰えていない佐藤と二階堂ふみ

佐藤が友達の菅田将暉の内定した企業をネットで調べてて

二階堂も有村架純が内定した企業を調べてるのを

佐藤と二階堂は互いに同時に知るんだよ。

こんな感じの履歴が残ってて。

 「 総文書院 2ちゃんねる 評判」

「 大日通信 エリア職 ブラック 」

 

それを知った瞬間「あんた私たちのことバカにしてんでしょ!」

みたいに二階堂が佐藤にヒステリックに言うんだけど

言うんだけど

もうさ今の時代

友達の会社をネットで調べるくらい

割と当たり前の行為じゃない?

本人に言うくらいオープンでもいい感じの。

「ブラックって書いてあるから気を付けろよ」みたいな。

すごい「この二人は陰湿」みたいな演出になってて

違和感がありまくり。

 

 

総評

 

 

この映画が伝えたいことについてなんだけど

佐藤に対して助言をする先輩で

所謂「メンター」という役割で山田孝之が出てくるんだけど 

 

山田が佐藤に

「あいつと烏丸は違うぜ」

と初めて会った岡田将生の印象を言うんだけど(佐藤は岡田のことを話していたらしいが)

それってどういう事を言いたいのか

かイマイチわからん。

 

 

確かに行動してる奴が偉いてのはわかるよ。

それを言いたいのはわかる。

(恐らく原作からある)そのメッセージ自体は凄くいいと思った。

 

 

でも

岡田は「就職してメリットってあんの?」って

言いながら

人に文句言いながら就活してる奴で

人脈を作ると言って名刺とかも沢山貰っていて

そういう行動は駄目なわけ?

 

 

何かこの映画全体として烏丸を

いいものとして描きすぎ。

 

たぶん

それは三浦大輔監督が

烏丸と同じで劇団やってるってのも

大いにある気がするんだよなー。

 

だって烏丸のことだって

こっちはツイッターでしか見てない訳じゃん。

その情報だけを見て(最後には芝居を観に行くけど)

「彼は頑張っている」みたいに描き方をするのって

結局2chの悪評を見て安心している

主人公と変わんなくね?

 

烏丸がやっていることに対して

否定もする必要はないが

肯定もする必要はないよな。

 

だからやっぱり烏丸を抽象的な存在として描くのが

間違っている気がする。

原作がそうなんだろうけど。

烏丸の方も描かないとフェアじゃない。

 

だって「夢を追っている」と言われる人達だって

碌なもんじゃないよはっきり言って。

 

 

でさ最後に

佐藤は烏丸の劇団の芝居を観に行って

嫉妬を内なるものとして収め

岡田は佐藤に「就活の仕方教えてくれ」っつって

まぁみんな素直になって

いい感じに終わったように見えるんだけど

 

僕はこの映画から

妬みや嫉みは持ってちゃいけませんよ!

って言われたような気がしたわけ。

それが好きじゃない。

 

だってさ

妬みや嫉み、或いは二面性や虚栄心みたいなものは

誰しも持っていて

人に文句言いながらも

自己否定しながらも

誰しもが生きていて

勿論ヘイトの気持ちだけではうまく行かないけど

そういうものって一生切り離せないもので

なにかこの映画は爽やかなところに

着地しすぎじゃないかと。

(まぁ若者向け映画だから仕方ないんだけど。)

 

っていうかさ虚栄心を

切り離せないからこそ

そこに人間の「かわいさ」があるというか。

岡田が文句言いながら就活してるとかね。

そういうものをかわいいと思いたい自分がいて。

 

面白いかつまらないかというのは

人それぞれだと思うが

少なくともこの映画は

僕の考えとは違うなと。

 

「海よりもまだ深く」の阿部寛みたいに

虚勢を張ってるんだけど

何か自分の中で見つけて一歩っていう方が全然胸に来る。

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