金を稼がないと誰かに迷惑をかけることについて
金がなさすぎるのでバイトに行くことにした。
派遣のコンビニバイト。
バイト行きたくねぇー!
なんで一日中家に居て悪いことしてないのにバイトに行かなきゃいけないんだ!
安倍テメー!!
お前が酒盛りしてるからこんなことになるんじゃ!!
あぁでも金稼がないとね。
誰かに迷惑かけるじゃん。
と良い子の自分。
ふと子どもの頃を思い出した。
俺の家は小遣い制じゃなかったから家にいっぱいジュースとかお菓子があった。
ジュースはカクヤスみたいな所で箱買いされて置かれていた。酒のBIGという店かもしれない。スギ薬局だったか?スギ薬局はポイントを貯めるとなにか貰えるから。どうでもいい。
それを飲む時、俺には何故か罪悪感があった。
そして家に遊びに来た友達にあげる時も。
ていうか一本目はまだいいけど子供だから勝手に持ってきて二本三本飲むわけである。
俺はそれを必死に阻止しようとしたが無理だった。
俺の家は溜まり場だったのだ。
ジュースとかお菓子があるし家に家族が誰もいなかったので、溜まり場になった。
あと俺が外に出たくないやつだった。
みんなマウンテンバイクなのに兄貴のボロい自転車のお下がりを使うの嫌だったので。
そんで、俺は友達にジュースを飲まれて
「あぁ両親に金を使わせてしまった...。」
と思っていた。
今この感情を思い返すと気づくことがある。
別に家は貧乏ではなかった。
共働きだったので。
だからこそなのかもしれない。
両親が俺を差し置いてまで働くということはよっぽど『仕事』というものは大事で、それで得られる『お金』というものはめちゃめちゃ大事なのだ。
そうでなければ俺を差し置いてまで行くはずがない!
と潜在的に思ったのかもしれない。
そういう考えをしなければ自分の存在が揺らいでしまう。
兄貴はいるけど5歳離れていて中学生になったら遊はなくなったし、
じいさんは入院生活になったし、ばあさんはいなかった。
家には犬と俺しかいなかった。
特に母親は仕事が保険の営業で(というか性格か)スイミングの迎えとかも平気で1時間以上待たせる人だったので、俺は愛情に飢えていたのかもしれない。
親に愛情に飢えているということを言えないの奴は好きな人にも告白できないのかもしれない。
いろいろ考えてると
俺は相模原で障害者を大量殺人したやつの気持ちが結構わかる。
金を稼いでいなければ
誰かに迷惑をかけてしまう
生きてる意味がないと思う。
だから殺したんだろう。
人を殺すのは自分のコンプレックスだから。
そろそろバイト先のコンビニに着いた。