コンビニ客のホームレスクソジジイ

この前派遣で行った吉祥寺のコンビニ。

お笑い好きの間では知られてる芸人さんがいた。

連絡が行き届いてなく人員が余ったようで

俺が来たら帰った。

この店は俺以外二人いたが静かで何も喋らなかった。

吉祥寺の住宅街は独身っぽい金持ってそうな

お姉さんが多いな。

ヒモになれないかな。

と思いつつ

レジに立ち

時は過ぎ

朝4時くらい

酔っ払いのホームレスみたいなおっさんが来た。

歯がない。

なんか喋りかけてるけど

歯がないので何を言ってるかよくわからない。

スーパーのざるそばが不味いから俺が変えさせたとかそんなことを言っているようだ。

普段なら歯のないおっさんに冷たい俺だが

どうせもうこの店には来ない。

かわいそうだから愛想いい感じで返してあげよう。

へー！

そうなんですか！

やばいっすね！

楽しそうなおっさん

たぶん寂しいんだろう。

歯がないし何言ってるかわかんないし

誰も相手にしてくれないんだろう。

おっさんの魂よ、歯よ

成仏したまえ。

5分ほど話して

満足したようだ。

さようなら

歯のないおっさん。

もう会うことはないだろう。

ウィーン

また入ってきた。

何か喋りかけてくる。

何言ってるかわかんない。

声も小さい。

途中から勝新の話になったのはわかった。

おっさん「化粧うにゃうにゃ濃かったんだようにゃうにゃ」

俺「勝新がですか？」

おっさん「違ぇよ！女だよ！話通じねぇなぁ」

うぜぇーーーーーー！！！！

気使って聞いてやってんのに！！

さっさと帰れクソジジイ！

と

心の中でブチ切れ。

なんとかリアクションを間違えないように

気を使いながらしばらく話してたら

出てった。

さようなら。クソジジイ。

もう会うことはないだろう。

考えてみればあのクソジジイもかわいそうな存在で誰も話し相手が

ウィーン！

また入ってきた。

クソジジイ「俺は自転車うにや荷物たくさん積んでるからしゅーホームレスみたいに思うだよぉり実は社長なんだよ！」

俺「え！そうなんですか！？すっごいすねー！！！」

というやり取りなどを含めて

クソホームレスジジイは店を出たり入ったり計40分くらい滞在。

他に客が来ると出ていくが

夜中なので滅多に人が来ないのだ。

しかし前回のブログにも書いたが

人間どうしてしょうもない見栄を張ってしまうのか。

俺は本当は凄いんだ！と。

本当に社長かもしれないが

そもそも誰も「あなたホームレスですよね？」とは言ってない。

あとこういう人がよく言うのは

「俺がクレームを言って変えさせた！」

とかそういうことだ。

自分には力があるんだということを示したいんだろう。

クレーマーは大概こういう人。

そういうことでしか他人と接点を持てないのかもしれない。

余計なお世話か。

とにかくホームレスクソジジイの魂よ。

成仏したまえ。

じゃあ、また。