高木美帆とフジテレビの問題と内側と外側
ちょっと前にYouTubeの急上昇で上位になってた動画の話。
フジテレビのグッディという番組でスピードスケートの高木美帆が出演し、チームメイトがミスをしたっていう風なVTRを見せられ
「ミスじゃなくて相当足が疲れてたから」
と庇って反論したっつー動画。
一瞬俺も「まーたフジテレビがやらかしたか」と思ったんだが
よくよく考えるとそんな大したことじゃないわけ。
単にちょっとした齟齬があっただけ。
それなのになんでみんなこんなに騒いでるんだろう。
日本人ってホントに人とズレるとか、意見を戦わせるってのが嫌いなんだなと思った。
いや「日本人は」とか言っても外国のことはやよう知らん。
小3の時にハワイに旅行に行ったことがあるだけだ。
俺が海を越えたのは。
でもやはりこんなことで騒ぐ国はそんなに多くない気がする。
日本人は潔癖なのだ。
確かにフジテレビのVTRに配慮が足りない部分もあっただろう。
日本人はチャレンジしたことを「ミス」と表現する。
クルム伊達も「サーブが入らなかった時にため息をつくのはやめて欲しい」と言ってたし、サッカーの遠藤もシュートを外した時のため息について言及してたので
失敗するということに対して物凄く敏感だし、嫌がるのが日本人なのだろう。
でも
言ってみれば
フジテレビがそういうVTRを作ってしまったのもひとつの「ミス」であって
それに対して過敏になってゴチャゴチャ言ってるあんたらも同じじゃないか
と思ったりするのだ。
あとこの件だけではなく
ここ最近のネットの反応を見てると思うのは「内側」と「外側」というのが
無くなってきているということ。
人間は、仲間だから大事だとか、家族だから贔屓するとか、それでいいし、それが正しいと俺は俺は思っているが
社会的通念ですべてを量れると思ってる人が
割と多くなってきている。
あれがミスかチャレンジした結果かどうかは
わからないが
高木美帆は仲間が大事だから庇ったのだ。
それ以上でもそれ以下でもない。
バイトしてると店長などに「ツイッターに書かれるから接客態度をよくしよう」ということをよく言われる。
いろんなところで。
そんな何処の馬の骨かもわからんやつの意見が従業員より大事なのか
と思うとこの社会に辟易する。
しかし
実は俺が「人は人によって態度を変えていいんだ」ということを気づいたのも最近のことだ。
そして俺も「内側」もなく
大事なものはないということに
気づいてしまった。