andymoriについて。
前の記事で「吉田拓郎や忌野清志郎みたいな存在なりたい」と書いたが
近年ではandymoriがそれに近い。
今日はandymoriについて語ろう。
日本の音楽界は
ゼロ年代前半にアジカン、BUMP、くるり、フジファ、レミオなど
所謂「ギターロック」と言われる人たちが出てきた。
影響を受けた人たちだ。
彼らは今思えば「最後の青春」というか
最後の「若者の抵抗」だったように思う。
悪あがきといってもいいかも知れない。
ゼロ年代後半には青春は終わり
ゴチャゴチャ言ってないで
ハロウィンで仮想して楽しもうよ(^^♪
パリピ~!
という空気が音楽界でもモードになった。
要は
混沌を突き抜けたのだ。
混沌を突き抜けるには
深く考えないことだ。
すべてのことを置き去りにして。
無関心でいる。
素知らぬ顔をする。
「モードになった」というよりは
ジャンルが完全に分派したと言った方がいいかもしれない。
あいつはあいつ。俺は俺。
というように。
騒いでいる勢力の方が目立つだけとも言える。
そういう意味ではスマホが世界を変えた。
ギターロック全盛期の時は
スマホなどみんな持っていなかった。
スマホ以前だ。
andymoriというバンドは
その青春の残りカスみたいな
ゼロ年代後半に出てきた。
彼らの存在は明らかに異質だったし
それは「世界はこのままでいいのかよ」というイラ立ち。
彼らは素知らぬ顔などできないのだ。
楠瀬誠志郎バリにほっとけないのだ。
ただそのイラ立ちというものを
持ったまま続けていくのは大変で
すぐに解散してしまった。(名前を変えて今もやっているが)
或いはギターロックの全盛期に間に合っていれば
もう少し長く続いていたかもしれない
とも思ったりする。